20日の東京株式市場で任天堂株は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比4005円(12.6%)安の2万7765円だった。朝方から過熱感を意識して当面の利益を確定する売りが優勢な展開だったが、午後は安い水準で買いも入り、荒い値動きとなる場面もあった。売買代金は7323億円超と、個別株として過去最高となった19日(7036億円)をさらに上回った。
株価は軟調だったが、時価総額は3兆9334億円と20日の東証1部のランキングで19位。キヤノン(3兆9339億円)と肩を並べている。
スマートフォン(スマホ)ゲーム「ポケモンGO」の配信が米国などで始まった直後の7日以降の「ポケモノミクス相場」(9営業日)の累計額も3兆円を突破した。20日の約定回数は12万8000回で、高速売買(HFT)を繰り返す投機筋の活発な取引が続いている。個人投資家が中心のネット証券経由の売買代金も大きくなった。
商いを伴って下げ渋ったことについて「初期の上昇相場に乗り遅れた個人投資家の押し目買いが入っている印象だ」(中堅証券)との見方がある。任天堂上昇のきっかけを作ったポケモンGOの国内配信時期を巡り「20日」とする説や「週内」との見方など、思惑が交錯したが「もはやマネーゲームの様相で、配信開始日の存在感は小さい」(同)。国内配信を巡っては、ゲームランキングで首位をどれくらい維持できるのかに関心が向かっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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